NHKスペシャル「アウラ 未知のイゾラド 最後のひとり」

NHKスペシャル「アウラ 未知のイゾラド 最後のひとり」を観た。
イゾラドとは、アマゾンの先住民族でいわゆる文明に触れたことのない部族人を意味する。アマゾン流域にはこういった部族が多く見つかり、いまだにどこかにいるのかもしれないのだそうだ。
こういったイゾラドだが、大概既知の言語で意思の疎通が出来たそうだが、アウラとアウレと呼ばれた男たちはまったく異なる言語を話していたそうだ。今も生きるアウラはひとりこの言葉で話しつづける。30年もあれば、どうにかなりそうなものだが、彼は別の言葉を覚えようと思わなかったようだ。ただひとりある程度理解できるのが、政府から委託されている言語学者だけ。
なんという、極限的な状態なのだろう。自分の身にこれが降りかかったらと思わざるを得ない。
番組の中頃で、銃で攻撃を受けたような身振りをしていたことで、ある程度彼と彼の部族に起きた悲劇が理解できた。番組の最後でまた同じような話が繰り返され、私が理解したことが、客観的なことだったのだなと確認できた。
大きな鉄鉱山が発見され、今も製鉄会社がこのあたりを支配している中、利権関係で、なにか起きたのだろうが、何という悲劇なのだろう。